だいぶ間が空いてしまいました、すいません。
いろいろありました。精神的に疲れました。
あまり同じこと書いてもと思うのですが、ちょっと角度を変えて。
こんなこと思い出しました。
5年、6年前、事務局長に就任して考えたこと。
いかにして、選手をプロ契約しないでJFLに上がるかということ。
当時の私は、Jリーグ経験者をプロ契約してプレーさせることに
非常に違和感を感じていました。
アマチュアリーグで、入場料もそんなに取れない段階で、その
強化の姿勢で良いのか。常識的な運営ではない。身の丈の経営は絶対にできない。
そういうやり方で、過去、潰れていったりJに上がれても、
大きな傷痕となって苦労しているクラブがいくつもあった。
運営的に無理があるということだけではありません。
サッカー選手の寿命は短いです。でも、その後の人生は長いです。
セカンドキャリアを考えた時に、どうやって飯を食っていくのか。
いたずらに引退時期を遅らせることが、果たして良いことなのか。
自分には、アマチュアリーグでありながら選手をプロ契約するクラブ
は、どうも選手を使い捨てにしているとしか思えなかった。
自分はそうしたくなかった。
生活の基盤があってのサッカー。
状況は違うが、中山さんだって、北澤さんだって、
(時間は短いのかもしれないが)工場で働きながら
サッカーやっていた時期がある。
だからこそ、あの年代の選手たちは、学ぶことも多かったのでは?と推測する。
オンザピッチとオフザピッチ。
ピッチの外できちんと生きられない人間が、良いプレーができるわけがない。
私はそう思ってきました。
JFLには上がれなかったけれど、自分が目指していたチームレベルは、十分達成できたと思います。
サッカー界での町田ゼルビアの評価は「身の丈経営」で好感が持てるということみたいです。
そういう話が耳に入ってきます。非常に嬉しいです。
でもこの5年間の間に、アマチュアリーグの状況は一遍してしまいました。
プロ契約当たり前。監督S級当たり前。運営費も1億当たり前。の世界。
自分もいろいろ悩みました。
これまでの路線を継続して行くのか。でもそれでJFLに上がれるのか。
結局、上がれなかったら、応援してくださった方々を悲しませることになる。
来年は絶対上がりたい。もう、あんな悔しい思いはしたくない。
スタッフの生活もある。将来もある。
今のままで運営していくことに限界を感じ、今年の夏ごろ、全体会議の場で組織体制を変えましょうと提案しました。
暗に「このままの体制だったら、自分は辞めます」という意味を含めて。。。
AC町田自体、問題を抱えている。
一番の問題は、常勤スタッフが7名いながら、経営者がボランティアということです。
中心になって采配を振るう人間が、常勤ではないということが、この組織の最大の問題点です。
ボランティアを否定するつもりはありません。それは崇高な行為であり、誰でもできることではありません。
自分自身がやってきましたから、自分自身を否定することになりますので。
ただ、当初は良かったものの、組織自体が大きくなり、必要な活動時間が増えてきます。
関われる時間に制限があるので、必然的に経営のスピードが遅くなります。
作業が遅れます。意思決定が遅れます。活動自体が甘くなります。
それでは組織は発展できません。毎年赤字です。これでは継続できない。
そして、ボランティアは何故、できるのか。それは「好き」だからです。
「サッカーが好きだから」それはボランティアにとって、一番重要なことです。
でも、それは「趣味」の範囲です。我々は「プロ」サッカークラブを目指している。
「プロ」とは何か。それで飯を食うということです。
趣味ではありません。「仕事」なんですね。
ですから、ボランティア中心の組織から、プロ組織への転換が必要な時期がいつかはきます。
私はそれをJFL昇格後と思っていましたが、思惑通りにAC町田の運営は進みませんでした。
常勤で中心者を雇用し、強いリーダーシップの下、組織を強化、発展させる。
ボランティアが、「オレがオレが」で出張ってくる組織は、発展しません。
「あなた何ができるんですか?」「これが出来ます」がプロ組織です。
その組織を側面からボランティアが支える。
そういう図式にならないと、これ以上の発展、具体的に言うとJFL昇格と昇格後の運営は
無理だと判断しました。昔からこの話はしてきたのですが。
今回、23日の会議を持って、方向性を固めることができた。
正直、上手くいくかどうかはやってみないと分からない。
でも、来年、FC町田ゼルビアは勝負に出ます!
潰れない程度にね。^^;;;